福祉ネイルでは期待できる4つのメリットがあると言われています
1、外見の変化が自信を育む
指先がきれいになることにより、美しく整った手指を目の当たりにすると
嬉しさを感じると思います。ハンドケアだけでも、手指に清潔感が増します。
「手指がきれいになった」という外見の変化は
心の満足感や自信につながります。
2、「大切にされている」実感を得られる
利用者は「自分は大切にされている」と感じやすくなります。
利用者にとって大切な身体部分である手指を丁寧に
ケアしてもらえるからです。
福祉ネイル施術中、利用者とネイリストは手を握り、目を見て会話します。
すると、幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が分泌され、
幸福感が得られやすくなります。
そのため、丁寧なケアはリラクゼーションや安心感をもたらすとされています。
3、さまざまな記憶がよみがえりやすい
ネイルの効果は一定期間持続するため、施術を受けた記憶が
よみがえりやすいのもメリットとして挙げられます。
特に手指は鏡などの道具を使わなくても、ふとした時に視界に入りま。
ネイルが持続している間、自分の爪を見て、「ネイルをしてもらった」
「きれいだな」と感じたり、施術を受けたときの楽しい記憶を
思い出したりすることができます。
特に認知症の人にとっては、こうした視覚的な刺激が記憶の呼び起こしに
役立つとされています。
4、コミュニケーションの促進につながる
マンツーマンの施術のため、ネイリストと利用者の信頼関係を
築きやすいのが特徴です。
ネイリストは利用者がリラックスできるように、「好きな色は何ですか?」
など答えやすい質問を通じてコミュニケーションを図ります。
先述した回想法を取り入れると、普段は会話に積極的でない人も
施術中に自然に話すことが増えるようです。
施術後は、スタッフや周りの人から「素敵になりましたね」「きれいですね」
といった声が多く寄せられ、褒められる機会も増えます。
すると周りの人とのコミュニケーションが生まれるきっかけにもなります。
おしゃれを楽しむことは脳の活性化につながる
福祉ネイルは、認知症ケアにつながる効果が期待されています。
その理由の1つとして挙げられるのが、「ユマニチュード」です。
ユマニチュードは「見る・話す・触れる・立つ」の4つの動作を通じて
認知症の方に「あなたは大切な存在であること」を伝えるケア方法です。
福祉ネイルでも同様のアプローチを用いることで
認知症ケアの効果が期待できます。
施術は、施術された本人だけでなく、周囲の人々も笑顔にするパワーがあります。
福祉ネイルはネイリストとのコミュニケーションを通じて
考える力も鍛えられ、脳の活性化につながることが期待されます。